FC2ブログ

金色の眼球を造る

今年の新作は「天神」「神体」「三日月」「痩男」と「増髪」を予定しています。
前の四つの面は、鬼神系と怨霊系に属しています。
能楽のシキタリとして普通人以外の面には、目や歯そして、角などを金色にしています。

210411teru1.jpg

今回は「増髪」を除いた他の4面に、眼球部分を金色にするために真鍮(黄銅)の平板を用いて加工します。
予め眼球の大きさに合わせて切り取った平板を曲面にするために、色々な曲面の穴が彫られている木型に嵌めこみます。
小型ハンマーで真鍮板を叩きながら、木型の局面に合わせます。
目標としている曲面になるように、徐々に曲面を強くしていきます。

曲面が出来たら面にはめ込みをします。ピッタリ勘合するようにヤスリで調整します。
次に勘合が出来た真鍮板に、瞳に合わせて穴をあけます。
仕上げはペーパーヤスリ600番~1000番を使い平滑な局面にし、研磨剤で磨き上げます。
スポンサーサイト



泥黒髭-Ⅰ

黒髭の類似面。全面を金色に施した面である。
黒髭についての説明は、別途鬼神系に紹介している。

s2b-deikurohige1la.jpg     s2b-deikurohige1lb.jpg

「竹生島」「春日龍神」「張良」などに使われる。

神体の彫り完成

神体の彫りが完成しました。

210325teru1.jpg

来月半ばから眼球に被せる金具の製作をします。
さらに、ヤニ抜きを行い、5月に入って彩色の作業に入ります。

面裏の様子

210325teru2.jpg

焼印はヤニ抜きした後で行うと共に、砥の粉処理をしてから漆塗りを施します。


神体・中間仕上げⅡ

口と鼻の彫りが終わり、目の彫りに入ってます。

210323teru1.jpg

目の彫りは微細な加工が求められます。
材料の桧は欠けやすいので、出来る限り薄く削りながら作業をすすめます。

神体・中間仕上げⅠ

面の各部位の形状を調整すると共に、肌の彫りを一段階細かく彫り、形を整えました。

210321teru1.jpg

これからは、口 → 鼻 → 目 そして、面裏と彫りを進めて行きます。
木地品の完成は今週末を予定してます。

神体・粗彫り仕上げ完了

主要な型紙を使って、基本となる形を彫ることが出来ました。
15枚~16枚の型紙を使いましたが、それぞれの型紙は、少し浮かし気味に合わせ、ピッタリと合わすことはしません。
理由は、彫りを進めている型紙と、その型紙の前後の位置で彫られた形状との関連性を見極めながら、彫り過ぎを避けるためです。

210318teru1.jpg

これからは仕上げ彫りに入ります。
今月末の完成を予定しています。

神体・粗彫りⅡ

引き続き、神体の粗彫りを行っています。
この画像は縦型の型紙を、隙間が出ないように彫った画像です。

210313teru1.jpg

次は、縦型の型紙に記された位置に、指定の型紙を使い彫りを進めます。
20枚以上ある型紙を駆使し、前後の型紙とのバランスを確認しながら行います。

210313teru2.jpg

神体・縦型合わせ

二十四節気の「啓蟄」も過ぎ、日中はプラス気温になる日が増えてきました。
窓越しに受ける陽射しも、2月の節分の頃とは異なり、暖かさが増しています。

前回掲載した粗彫りの作業に併せて、正面型紙に合わすように彫りを進めました。
今回は面の上下の反りと鼻の高さを決めた縦型紙を使い、彫りを行っています。

210308teru1.jpg

鼻や口のところに隙間が出ていますが、上下の反りの寸法に合致させるとともに、縦型紙との接合箇所に隙間が出ないように彫ります。

神体・粗彫り

粗彫りの途中ですが、面裏の彫りを早めに進めています。
深さは40ミリ程度ですが、ひび割れ防止の一環として、丸太などの銘木に行う「背割り」と同じ目的で行っています。
どれほどの効果が期待出来るのかは定かではありません。

210228teru1.jpg

210228teru2.jpg

神体の画像を入手出来ました。 画面をクリックすると拡大します。

210228teru3.jpg


神体の型紙つくりと木取り

二十四節気の立春も過ぎ、雪国の陽射しも、強さが感じられる陽気となってきました。
昨年の夏から、幾つかの面を打ち貯めてきましたが、能面制作の次の工程となる彩色作業が、外気の関係で5月以降となりますので、それまでの繋ぎの意味合いで、もう一つ、能面の神体を打つことにしました。
木地仕上げ品は来月の末を予定しています。
随時、仕上がり状況をブログにて掲載します。

神体の型紙つくり
用紙は厚紙の上質紙を使います。
210221teru1.jpg

型紙が出来たところで、柾目の桧材に正面型と縦型の2種類の型紙を使い、木取りをおこないます。
明日から彫りの作業にはいります。
尚、能面・神体の外観写真は入手中で、手元に有りません。
観たい方は、NETで「能面・神体」で検索してご覧願います。

210221teru2.jpg





お地蔵さんーそのⅥ

お地蔵さんにお友達が出来ました。

210213teru1.jpg

今週の初めに打ち上げとなった大河ドラマ「麒麟が来る」の主人公は、武将の明智光秀です。
明智の家紋である桔梗を抱いたお地蔵さんを作りました。
物語は戦の無い平穏な世になることを願い、戦乱の世を生き抜いた武士の生きざまでした。
現代では、人類の敵として新型コロナウイルスと戦っています。
一日でも早く、普段の生活に戻れることを願いつつ・・・

前回紹介したお地蔵さんとのツーショットです。

210213teru3.jpg


お地蔵さんーそのⅤ

三日月の彫りが完了し、一息ついているところです。
次の型紙を入手するまでの間に、地蔵さんのストラップを作りました。
製作数は1点で、三方向からの画像を載せています。

210131teru1.jpg  210131teru2.jpg  210131teru3.jpg

材料:カエデ 寸法:高さ25㍉
彫刻刀は1.5~3㍉巾の細いものを使います。
仕上げはペーパー(No.400)で滑らかにした後、蜜蝋を塗り込んで木地の色を出します。


天神のリメーク

能面を管理する上で、材料である桧材からにじみ出るヤニは、表に出た場所や大きさによって、致命傷となることがあります。
今回紹介する「天神」は、31年前に打った作品でした。
10年程経過後にじわじわと滲み出て、 昨年写した画像では、酷い状態までに広がっていました。
この原因は、制作する中で桧のヤニを表面にでないようにする手段が不適だからです。

210127teru1.jpg

改めて、リメークをすることにしました。
最初に行う事は、木地から胡粉を取り去る事です。
次の画像のように、ひと肌のお湯に浸け、竹べらなどを使って綺麗に剥がします。

210127teru2.jpg

剥がした後は、陰干しして乾燥させてから、ヤニ取りの作業をします。
私は工業用アルコールに数日浸して、ヤニを取り出します。
ヤニ抜き後の面の様子は、すっかり生気を失った天神様となっています。

210127teru3.jpg

彩色は本年5月以降を予定しています。

三日月・毛描レイアウト

面相筆を使って能面の毛描をするのは、熟練を要する作業です。
ここでは、毛描のレイアウトを行いました。

210119teru1.jpg

霊系の面ですから、眼球の部分には金具が嵌められます。
彩色は本年5月以降に行います。

三日月の彫り・完成

能面「三日月」の彫りについてお話を進めてきました。
前回に引き続き、中間仕上げの目の周辺の彫りと、彫りの最終となる細密仕上げを行いました。
これで「三日月」の木地仕上げ品としては完成です。

正面
210112teru1.jpg
目の彫りは細密になるので、印刀など使用する刃物は切味を“UP”させ、材料が欠けないようにします。

面裏
210112teru2.jpg
額のところに三日月状の彫りが加えられてます。この特徴から「三日月」という名前が付いたという由来が有ります。

側面
210112teru3.jpg

細密彫りは肌の部分を滑らかに仕上げることがメインとなります。
また、上下の歯の開き具合なども確認します。

次の彫りは来月中旬から予定しています。

プロフィール

外沢照章

Author:外沢照章
1984年から能面打ちを始めました。
定年退職を機に、2003年に小樽へ移住し能面打ちにハマっています。

カテゴリー
FC2カウンター
最近の記事
リンク
ブログ内検索
月別アーカイブ