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小樽市公会堂・地下展示ブース 令和4年7月の能面展示

月間7月の展示は、「天神」「泣増」「神体」の3面です。

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尚、同じガラスケース内に展示されてある木地仕上げ品の面は、従来通りに展示してあります。
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展覧会会場でのワンショットーⅥ

不動
大日如来の命を受けて悪魔を撃退するという不動明王の面。
能面の不動は、両眼とも開き、口も大きく開いて二対の牙の奥に赤い舌を見せている。仏様の不動とは表情が大きくことなり、能のために創作された。

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謡曲「調伏曽我」の専用面。

展覧会会場でのワンショットーⅤ

獅子口(ししぐち)
切能「石橋(しゃっきょう)」で、獅子に使用される専用面です。
能「石橋」は、中国を舞台にし、日本の僧が修行の途中、浄土へ続く千丈の谷にかかる石の橋で獅子舞を目撃する物語で、魔を払う、縁起のよさに包まれた能です。

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展覧会会場でのワンショットーⅣ

本日水曜日の午前中は、会場での説明員として待機しておりました。
道央圏の中学生の方々が、課外授業の一環として小樽を訪問し、美術館にも来られました。

橋姫
夫の愛が涸れたことに思い乱れ、恨みのあまり鬼女となった女性の面。強く引き寄せられた眉間には怒りとともに悲しみが滲みでて、入水による濡れた髪の毛が悲惨さを強調している。
丑の刻参りの伝説にからみ、能「金輪」に使われるようになった。

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展覧会会場でのワンショットーⅢ

謡曲「蝉丸」の専用面
蝉丸
盲目の少年の面として弱法師と蝉丸があります。狂乱物「蝉丸」のツレに掛けます。

延喜の帝の皇子として生まれたが、幼いころからの盲目により逢坂山に捨てられる。
哀しみに打ちひしがれながらも、木漏れ日を道しるべに当ても無く山を彷徨う。

哀しみを忘れるがために琵琶を奏でる。

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その音色は、麓まで届くほど悲哀を奏でている。
物語の結末は悲喜こもごもに失せていく。

展示会会場でのワンショットーⅡ

会場で一番その存在感を出しているのがこの面です。

平形般若 
鎌倉時代中期に作られた鬼の面で、般若の原型とも言われている。
現在見かける般若は、1400年頃の室町時代中期に僧侶・般若坊が、女性の怨霊を表す姿として創作したと伝えられています。

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展覧会会場でのワンショットーⅠ


「小樽の能楽」も14日から後期に入りました。
能面も40面を入れ替え、会場を彩っています。

本日のワンショットを紹介します。
増髪 銘 卯の花 作者不詳 桃山時代 能楽資料館所蔵品の写し
解説文をカラーブック「能面」より引用
  卯の花は増髪の一種であるが、造形的に少々異なっている。卯の花の名の由来は不明。
  憂いをたたえた表情のその白さは、まさに闇夜に匂う卯の花を連想させる。
  中略
  「蝉丸」「玉鬘」「浮舟」等に使用できよう。

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女面において眉間に皺を寄せる仕草は珍しい。特異な表情がどのような場面で真価を発揮するのか興味が沸く。

展覧会「小樽の能楽」関連情報ーⅥ (能面)

6月14日より後期の能面展示になります。
能面展示数は40面で、各10面を4ブロックに分けて展示。

 A ブロック 男面・尉面
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B ブロック 鬼神面・男面
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 C ブロック 女面
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 D ブロック 神霊面・怨霊面
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展覧会「小樽の能楽」は7月10日(日)までです。
※画像の上でクリックすると拡大します。



展覧会「小樽の能楽」関連情報ーⅥ (イベントの模様)

小樽美術館で開催中の「小樽の能楽」展イベントである”能面の裏側の展示と解説”をおこないました。
11日は翁面・尉面・男面・鬼神面の中から9点を選び、特設箇所に一堂に集めて展示しました。

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12日は女面・神霊面・怨霊面の中から10点を選び、同様に展示しました。

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両日とも大勢の来館があり、会場は賑わいました。
12日は和装での来館優待のイベントも重なりまして、華やかな雰囲気となりました。

展覧会「小樽の能楽」関連情報ーⅤ (イベント開催日)

本日から明日の二日間イベントが開催されます。
内容の詳細はチラシで確認下さい。

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皆様のお越しをお待ちしております。

※画像上でクリックすると拡大します。

展覧会「小樽の能楽」関連情報ーⅣ (舞台)

今回は舞台を紹介します。
初めに岡崎 謙が私邸に建立し、昭和2年にこけら落としの演能をした能舞台についてです。
展覧会の会場には当時の演能の様子や、建築中の舞台写真などが飾られています。
眼を引くのは、能舞台の1/30に縮小された模型が展示されており、駒木定正(建築史家)氏による解説が記されています。

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もう一つの舞台は昭和10年(1935年)に造られ、昭和42年(1967年)まで使われていた組み立て式能舞台についてです。
行方不明のまま時は過ぎてしまいました。今から7年程前に見つかり、道職能大との共同研究を経て復元しました。
同大学構内での演能を初めとして、小樽市立色内小の廃校後の体育館にて市民の皆さんとともに演能が行われました。
実際の舞台を基に製作した模型が展示されています。

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色内小学校・体育館での演能(2016.3.29)
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小樽の情報誌に能面掲載

6月1日発行の情報誌「OTARU Ture*Dure」は、小樽をこよなく愛する人達が手掛けた冊子。
今回は市立小樽美術館にて開催中の特別展「小樽の能楽 旧岡崎家能舞台と能面・装束の世界」を特集しています。

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岡崎 謙が建造した能舞台は一世紀に亘り能を愛する人達に夢を与えて来ました。
小樽市に寄贈された能舞台の画像や装束・小道具を展示しています。
能面40点も展示され、能楽鑑賞としての奥行を深めています。

冊子に展示される能面の幾つかが掲載されました。
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冊子は主な書店でも扱っておりますが、展覧会開催中は会場でも扱っています。


展覧会「小樽の能楽」関連情報ーⅢ (装束)

市立小樽美術館で開催中の展覧会は2週間が過ぎ、市内ばかりでなく地方からのお客様も増えています。
今回は各種の展示品の中でも、一段と華やかな能の装束を紹介します。

会場奥のガラスケースには、代表的な絹地に刺繡を施した絢爛豪華な「唐織」や「厚板」「縫箔」などが飾られています。
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左壁面には「長絹」「狩衣」「法被」の他に、「中啓」「鬘帯」「腰帯」などの小道具が展示されています。
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岡崎 謙氏が使用していた品々、一堂に観る機会は貴重なひと時となるでしょう。

※画像の上でクリックすると拡大して観ることができます。

小樽市公会堂・地下展示ブース 令和4年6月の能面展示

6月の能面展示は「皺尉」「孫次郎」「弱法師」の3面です。

皺 尉
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孫次郎
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弱法師
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以上の3点は月替わりで展示替えいたします。
尚、同時に展示しているモデル面(木地仕上げ面)は、変更ありません。
展示の詳細を知りたい方は、本ブログの4月27日号をご覧ください。


獅子口の彫りーⅩ

彫りが完成しました。面裏には焼印「章」を入れました。
仕上げ彫は7月中旬から行います。

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プロフィール

外沢照章

Author:外沢照章
1984年から能面打ちを始めました。
定年退職を機に、2003年に小樽へ移住し能面打ちにハマっています。

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