平形般若の角

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般若の角を制作している途中の過程です。
角の制作手順を紹介します。
面の指定されたところに11Φの穴を開けます。
左右の角は、角の下部に11Φの穴にピッタリと嵌合するような円柱を造ります。
次に左右の角の位置を測定し、その位置に角の型紙の頂点を合わせてケガキます。
この画像が型紙に沿って彫を進めているものです。

次の作業は、四角い形から円柱の形へと削り込みます。

平形般若

週末の気温上昇に伴い、積雪も大幅に少なくなりました。
このまま春に突入することを期待したいのですが、この先、真冬に戻る予報が出ています。

前回は狂言面の「賢徳」を紹介しました。
今回の新作品は「平形般若」です。これは般若の原型とも言える古い形式のものです。

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彫の制作途中で、細部の仕上が残っています。
彩色は5月以降に行い、8月に予定している個展に出品します。

賢徳

この面は狂言面として使われる「賢徳」です。桧材で打った木地仕上げ品です。

愛嬌の有る表情ですが、「賢徳」というお坊さんが、寒風に晒されたときの顔立ちと言われています。

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「賢徳」の役どころは多く、牛、馬、犬、そして、蟹などの精として登場します。

今年の5月以降に彩色作業にはいり、夏の個展に出品する予定です。

一角仙人パートⅡ

一角仙人の2号面が完成しました。
右の面は、このブログの9月20日の記事で紹介した面です。
今回の2号面は左のものです。

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どの部位も桧材ですが、こんなに色合いが異なるのも驚きです。

今回の2号面が、能面として彩色をいたします。彩色は来年5月以降となる予定です。

一角仙人

一角仙人のモデル面(木地仕上げ品)が完成しました。
この面は曲「一角仙人」に使用される専用面です。
この曲は、いわゆる唐物と言い、天竺での一角仙人と龍神との勢力争いを核とした曲の構成になっている。

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額上部に生やしている角は別物で作り嵌め込みで付けます。

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左隅の型紙に合わせ、右側の形状から形成して行きます。

長霊べし見

「長霊べし見」のモデル面が出来ました。
本面は顔面紅潮した憤怒の形相となります。

この面は平安の末期にあった盗賊、熊坂長範の曲「熊坂」に使われます。

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景清



源氏の世を果敢なむ、平家の武将景清
天下取りに敗れたこころの内は、漆黒の荒波の中に

生徒さんの作品です。今年の個展に出品します。

甘柘榴悪尉 

パッと見開いた大きな目玉が印象的です。
柘榴といえば、能面「大飛出」も、口も目も大きく見開いています。
面の解説書では、口の中にある柘榴の実を吹き出しているときの様子であると言われています。

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1年費やして制作した4面目の作品です。今月末に行う個展に出品します。
「大飛出」も出品しますので、比べてみて下さい。

万媚

「万媚」が完成しました。
この面は、小面の清純さと異なり、妖艶さが強く出された特徴を持っています。
頬の膨らみや、二重顎の強調と口の開き方に成熟した艶を感じます。

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今月末に予定している個展に出品します。

白平太

白平太が完成しました。
この面は、鎌倉時代の武将であった荏柄平太胤長(エガラノヘイタ タネナガ)を写したといわれています。

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今年の個展に出品いたします。

山姥(真蛇)

山姥の新作が完成しました。
本面は面の彩色状態が傷んでおり、彩色の写しの程度を低くしております。

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今年の個展に出品いたします。

万媚

能では若い女面を用いる曲が多く、人気曲も多い。
万媚(まんび)は若い女面の清純さを越え、濃艶な表情を醸し出している。

毛描きは外側の1本が途中で内側に入り込んでいる形も、濃艶さをひきだしている一つの要因と思える。
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この作品は5月以降に彩色し、7月の個展に出品する予定です。

甘柘榴悪尉 パートⅡ

前回の記事に続き、「甘柘榴悪尉」の2号面を打ちました。
今回の作品を彩色し、個展に出品する予定です。

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この面には、髭を束ねて植え込むための穴が開けて有ります。
この穴を開けるには細心の注意が必要で、束ねた毛の向きを整えなければなりません。

私のやり方の一部を紹介します。
下穴は2ミリのキリを用い、顔の中心に近い箇所から開けます。この時、毛の向きを考慮しキリを傾けます。
最初の穴に楊枝を差し込み、向きを確認します。
次に隣接した位置を選び、楊枝の傾きと関連を持たせながら穴を開けます。
次々と開けた穴に楊枝を差し込むことによって、多くの髭の向きが確認できますので失敗することが有りません。

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甘柘榴悪尉

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悪尉面の強さや恐ろしさにくらべ、顔色は薄いピンク色をしていることと、「大飛出」のようにびっくりしたような顔立ちが、柘榴の実のはじけた様子とにているところから「甘柘榴悪尉」の名が付けられたと考えられている。

口ひげ、顎鬚などの3段の髭が特徴的で、出来上がりが愉しみです。
彩色は本年五月以降に行い、7月末の個展に出品する予定です。

真蛇パートⅡ

新年を迎えスタートを飾る面打ちは「真蛇」の2号面です。
前回紹介した作品の写しを桧材で打ちました。

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5月以降に彩色に入り、7月末に予定している能面展に出品します。







真蛇(山姥)

やっと誕生したモデル面です。
シナの木を使って打ってみました。木の特徴は粘りが強く、普段使用している桧材と比べると彫ずらいです。
やはり、桧に勝る材料は見当たりません。

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山に住み着いている鬼女で、13世紀末に活躍した“赤鶴”作と言われています。

新年の初打ちは桧材で真蛇を制作します。
彩色は5月以降に行い8月に予定している個展に出品します。

白般若の飾り面



二年程前に友人から分けて頂いたオンコの木で「白般若」を彫りました。
能楽師が掛ける能面と同じ大きさです。
オンコの特徴である木目の美しさを出した飾り面です。

彫の最後となる角の制作場面です。本体の両側に10Φの丸穴を開け、角となる材料の根本を丸く削り差し込みます。
下の画像の形にしてから両角の先端位置を決めて、角を彫りだします。
角の向きを出すためには、このやり方しかないようです。

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白平太パートⅡ

「白平太」の2号面が出来ました。
これは本ブログの9月18日号で紹介した「白平太」をモデルにして打ったものです。
画像の左がモデル、右が今回の作品です。

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どちらの材料も桧ですが、節が有り面として完成させるためには、しっかりとヤニ抜きをすることと、
補修(コクソ)が必要となります。
2号面右目上の穴は、節が有った箇所でしたが、切開して取除きました。
これから補修して来春には彩色に入る予定です。

白平太

新規に打った「白平太」の木地仕上げ品が出来ました。
若干のコクソを行い、もう一つ打ちます。

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慈童



「慈童」が完成しました。
吊り上がった目じり、湾曲した眉毛に神秘的な印象を与えます。
頭髪の細く整列した顔立ちが、より少年の姿を強調しています。

8月の能面展に出品します。
プロフィール

外沢照章

Author:外沢照章
1984年から能面打ちを始めました。
定年退職を機に、2003年に小樽へ移住し能面打ちにハマっています。

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